【インタビューリレー】仲間とともに日本一を目指す──Sala de baile FC代表・子田さんが語る、ソサイチチーム立ち上げと運営のリアル
公開:2025.08.08
更新:2025.08.08
子田さん(Sala de baile FC代表)
東京都国分寺市を拠点に活動するソサイチチーム「Sala de baile FC」は、学生から社会人まで幅広いメンバーが在籍するクラブです。
チームの立ち上げは2019年、高校時代の仲間ともう一度ボールを蹴れる環境をつくりたいという思いから始まりました。
今では全国大会にも出場し、地域貢献にも力を入れるなど、競技とコミュニティの両立を目指して成長を続けています。
今回は代表の子田さんに、チーム設立の経緯や運営の工夫、仲間との関係、そして今後の展望について詳しくお話を伺いました。
「チームを立ち上げてみたい」「運営をしてみたい」と考えている方にとって、リアルで等身大のヒントが詰まったインタビューです。
チーム創設のきっかけは「高校の仲間ともう一度、ボールを蹴るため」

――まずはチーム名と、現在の活動エリアを教えてください。
Sala de baile FCというチームで、主に東京都国分寺市を中心に活動しています。
――チームを立ち上げたのはいつ頃ですか?また、そのきっかけは?
2019年10月15日です。当時は学生で、F-CHANNELという学生リーグに参加したのが、今のチームの母体です。大学進学とともに仲間がバラバラになってしまいましたが、ソサイチという競技を通して「また一緒にボールを蹴れる環境を作りたい」という気持ちが強くて。サッカーだとフルピッチの確保が大変ですが、ソサイチなら定期的に集まってプレーできる環境があったのが大きかったですね。
――立ち上げ当初のメンバー構成はどのような形でしたか?
高校時代の同級生が中心でした。気心の知れた仲間と始められたのは大きな支えでした。
「目標を共有する」ことが、チーム運営の原動力に
――チームを運営する上で、特に大切にしていることは何ですか?
一番大切にしているのは、「目標を共有すること」です。私たちは、学生時代からソサイチ日本一を目指して活動してきました。全国大会にも出場し、さまざまな経験を積んできましたが、現在は一度目標を見直し、チームで方向性を再設定している段階です。常に“チーム全体でどこを目指すか”を大事にしています。
――どんなチームにしていきたいと考えていますか?
全員に“居場所”があるチームです。競技志向だけではなく、学生や女子カテゴリーの活動もあり、さまざまな人が関われる環境を整えています。今後は「目標は違っても関われるチーム」を目指して、持続的に人と人が関われるコミュニティに育てていきたいです。
――どんな人に仲間として加わってほしいですか?
柔軟に学べる人、そして他人を尊重できる人ですね。私自身、高校1年までは野球をしていて、そこからフットサル、そしてソサイチへとシフトしてきました。今では全国大会を5度経験し、周囲のサポートと「学び続ける姿勢」があったからこそ成長できたと思っています。だからこそ、仲間には「学びを恐れず、他者とともに成長できる姿勢」を持っていてほしいです。
地域に支えられ、仲間に支えられた歩み
――地域との関わりについても教えてください。
チームがここまで成長できたのは、地元・国分寺の企業様のご支援があってこそです。学生時代からスポンサー企業様に支えていただき、活動資金の多くをまかなうことができました。今では、イベントへの参加などを通じて、地域貢献にも力を入れています。
また、チームの中で方向性が合わず離れた仲間もいます。でも、そういう人たちが「いつでも戻って来られる場所」にしたい。多様な目標に応じたチームの形を用意することも、私の役目だと思っています。
苦労と工夫の積み重ねが、強さと魅力を育ててきた
――これまでの運営で、特に苦労したことは何ですか?
2つあります。1つ目は資金面です。学生時代に立ち上げた当時は、関東リーグに参戦する資金がなく、とにかく各所に頭を下げて応援をお願いしました。その結果、初めてのスポンサー企業様とご縁があり、そこから道が開けていきました。
2つ目は、活動頻度の低下です。初めて全国大会に出場が決まった年に、多くのメンバーが社会人になり、時間が取れなくなりました。大会直前は合宿を実施するなど環境づくりに注力しましたが、出場までこぎつけたこと自体が奇跡のようでした。
――運営の工夫として、ユニークな取り組みはありますか?
以前は、出欠に応じて会費が変動する仕組みを導入していました。たとえば重要な大会前に出席が少ない場合、出席率を上げるために、欠席が多い人は会費が増えるという方式です。これが思った以上に効果がありました。
「魅力のある場所」であり続けるために

――チームの雰囲気はどのようなものですか?
全員とても仲が良いです。練習試合やイベント時も和気あいあいとしています。ただ、仲が良すぎるゆえにメリハリの面では難しいこともありますね。でも、戦術の話など自分が発信する時間をきちんと設けることで、選手たちは真面目に耳を傾けてくれます。
――他チームと異なる点やチームの自慢ポイントは?
チーム名「Sala de baile」はスペイン語で“ダンスホール”という意味なんです。私たちはそれを“魅力的な空間”と解釈していて、戦術面でも他のチームがあまりやらないような動きに挑戦しています。フィールド上でのプレーの美しさ・面白さにも、ぜひ注目してほしいです。
「目標は日本一。そして、コミュニティの拡大へ」
――これから挑戦していきたいことを教えてください。
まずは、F7SL CHAMPIONS CUPでの日本一です。学生日本一は達成しましたが、社会人カテゴリーでの全国制覇はまだです。
そしてもう一つが、コミュニティの拡大です。さまざまな人が関われる場所を増やすこと、それが結果的にソサイチの裾野を広げ、仲間との出会いを生むと思っています。
――将来的に、どんなチームにしていきたいですか?
「日本一魅力的なチーム」にしていきたいです。強さと魅力、どちらも備えたクラブ。人が集まり、支え合い、成長できる場として進化し続けたいですね。
――最後に、ソサイチやチーム運営に興味を持つ方へメッセージを
ソサイチはまだまだ発展途上だからこそ、誰にでもチャンスがある競技だと感じています。読者の皆さんにも、ぜひこの世界に飛び込んでみてほしいです。ソサイチを通して、人生を豊かにする仲間や経験に出会えることを願っています。
プロフィール:子田涼太郎(こだりょうたろう)

東京都出身。小学校1年から野球を始めるも、高校1年時に怪我で引退。その後、フットサルに転向し、趣味として始めたボール競技がやがてライフワークに。
2018年にソサイチに出会い、個人参加からチームスタッフとして関東リーグに携わるようになる。日本体育大学在学中はフットサルチームELGOLAZOに所属しながら、ソサイチチームでも活動。
2020年に選手として蹴猿に加入。翌2021年、自身が監督として率いるチーム「Sala de baile FC」を設立し、関東2部リーグに参戦。以後、学生全国大会優勝や地域リーグ制覇を経験し、現在も選手・監督として活動中。
主な実績:
・2023年 KING OF SOCIETY(学生全国大会)優勝 〈監督〉
・2023年 FOOTBALL 7 SOCIETY LEAGUE 東北 優勝・Best7選出
・2024年 CHAMPIONS CUP出場
・2024年 北信越リーグ優勝
・2025年 CHAMPIONS CUP出場
次回は、子田さん指名でAOTOLETICO FC代表の「青戸さん」!!
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