「サッカー」「フットサル」のシューズの違いとは? 特徴と違いを徹底解説

公開:2022.11.19

更新:2022.11.21

「サッカー」「フットサル」のシューズの違いとは? 特徴と違いを徹底解説

フットサル参加直前に「スパイクは履いていいのかな」と慌てるのは嫌ですよね。

焦って用途にあわないシューズを選んでしまうと、お金の無駄になってしまいます。一方で、余裕をもって事前に選ぼうとしても、サッカーとフットサルのシューズの違いを知らなければ、どれを選べばいいのかわからず、立ち往生してしまうでしょう。だからこそ、サッカーとフットサルのシューズの違いを事前に確認しておくのが大事です。

結論を言うと、サッカーとフットサルのシューズの違いは、裏面の作りです。サッカーシューズの裏面には、ポイントという凹凸がありますが、フットサルシューズの裏面にはポイントがなく、フラット(平ら)になっています。

種類裏面
サッカーシューズ凹凸(ポイント)あり
フットサルシューズ平ら(フラット)になっている

この記事では、裏面の作りのようなサッカーとフットサルのシューズの違いについて、それぞれの特徴や使う場面を説明し、選ぶポイントまで解説します。フットサルを快適にプレーするためにも、サッカーとフットサルのシューズの違いを事前に確認しておきましょう。

「サッカー」と「フットサル」のシューズの特徴

まずは、サッカーとフットサルのシューズの特徴を解説します。いざシューズを選ぶ時に「何が違うのかな?」と迷わないように、特徴を押さえておきましょう。

サッカーシューズの特徴

サッカーシューズは、2種類あります。

  • スパイク
  • トレーニングシューズ

スパイクとトレーニングシューズの見た目は似ていますが、役割や使いどころが違います。そして、特に違うのはシューズの裏面です。

スパイク

スパイクの特徴は、裏面に大きな凹凸があることです。この凹凸は、ポイントやスタッドと呼ばれ、素材は合成樹脂もしくはアルミニウムなどでできています。

スパイクの裏面に凹凸のポイントがあることで、急に止まる、一瞬で加速するなど、選手のパフォーマンスを最大限に高めてくれます。しかし、選手の体重がスパイク裏のポイントに集中するため、足への負担や疲労が大きいというデメリットもあります。

トレーニングシューズ

トレーニングシューズの特徴は、スパイクほど大きな凹凸はないものの、裏面にスパイクよりも多くのポイントがあることです。トレーニングシューズの裏面は、ゴム素材でできています。

トレーニングシューズは、ポイントが多く、選手の体重を分散してくれるため、足への負担がスパイクよりも少ないです。そのため、練習で使われることが多く、トレーニングシューズと呼ばれています。

フットサルシューズ

フットサルシューズの特徴は、裏面がフラット(平ら)になっていることです。サッカーシューズよりも、体育館スポーツであるバスケットボールやバレーボールのシューズの裏面に似ています。また、フットサルシューズの裏面は、飴色のゴム素材であることが多いです。

フットサルシューズの裏面は、サッカーシューズよりも柔らかい作りになっています。足の裏でボールを扱う機会が多いフットサルでは、凹凸を無くすことで、ボールと一体感のあるプレーができるようになっています。

「サッカー」と「フットサル」のシューズを使う場面

次に、サッカーとフットサルのシューズを使う場面を解説します。シューズを使う場面を想像することで、今あるシューズを使うのか・新しく購入する必要があるのかを判断することができます。

サッカーシューズ

「サッカーシューズはフットサルで使えるのかな」と心配にならないように、スパイクとトレーニングシューズの使う場面を確認しておきましょう。

スパイク

スパイクは、裏面のポイントのおかげで、芝や土のグラウンドで滑らずにプレーすることができます。サッカーの試合や練習だけでなく、ソサイチ(7人制)でも固定式のポイントであれば使用可能です。フットサルでは、コートが傷つくため、スパイクは禁止となっています。

  • サッカー試合
  • サッカー練習
  • ソサイチ(7人制サッカー)

そのため、スパイクしか持っていない場合、フットサルの大会前に新しくフットサルシューズを購入する必要があります。「スパイクでも出場できるか」の判断が難しい場合は、大会運営者に問い合わせるのが1番です。

※ソサイチとは、ゴールキーパーを含めた7人制のサッカーです。ピッチはサッカーよりも狭く、フットサルよりも広くなっています。

トレーニングシューズ

トレーニングシューズは、芝や土のグラウンドなど、さまざまな場面で使うことができます。サッカーの練習だけでなく、試合やソサイチ、屋外のフットサルでも使用可能です。

  • サッカー試合
  • サッカー練習
  • ソサイチ(7人制サッカー)
  • フットサル(屋外)

ただし、トレーニングシューズを屋内の体育館等で使う場合、裏面に色が付いていると使えない可能性があります。理由は、裏面がコートと擦れた際に、色がついてしまうのを防ぐためです。本格的なフットサルの大会に出場するのであれば、フットサルシューズを購入するのがオススメです。

フットサルシューズ

フットサルシューズは、体育館などの屋内コートでの試合や練習に使います。サッカーやソサイチでも使用は可能ですが、踏ん張れず滑るためオススメしません。

「サッカー」と「フットサル」のシューズを選ぶポイント

最後に、サッカーとフットサルのシューズを選ぶポイントを解説します。シューズを選ぶ際には、見た目だけでなく形状や用途を考えて購入すると、失敗しません。

サッカーシューズ

スパイクとトレーニングシューズは、種類が多く選ぶのに迷いますよね。そのため、サッカーシューズを選ぶ時の最低限のポイントを解説します。

スパイク

スパイクを選ぶポイントは、この3つです。

  • プレーする場所
  • ポイントの形状/深さ
  • ブランド

スパイクは、プレーする頻度が最も高い場所に合わせて購入するのがオススメです。サッカーは、土のグラウンドや人工芝、天然芝など、プレーする場所によってピッチの状態が違います。例えば、土のグラウンドであればボールはよく跳ねますが、芝のグラウンドではあまり跳ねません。このようにピッチ次第でプレーが変わるように、ピッチにあったスパイクを選ぶことで、パフォーマンスの質を高めてくれます。少なくとも、この3つ(土・天然芝・人工芝)のスパイクの違いを判断できるようにしましょう。

  • HG(Hard Ground)土用
  • FG(Farm Ground)天然芝用
  • AG(Artificial Ground)人工芝用

■ HG(Hard Ground)土用

土のグラウンドで練習することが多く、大会などで時々芝でプレーする機会があるような人は、HG用のスパイクを選ぶのがオススメです。HG用のスパイクのポイントは、他のタイプのスパイクに比べて接地面が広く、土や固い芝などでも滑らずにプレーすることができます。

■ FG(Farm Ground)天然芝用

天然芝でプレーすることが多い人は、FG用のスパイクを選ぶのがオススメです。FG用のスパイクのポイントは、HG用のスパイクよりも高く、接地面は狭いため、柔らかい天然芝の上でも、しっかりと踏み込むことができます。ただし、FG用のスパイクを人工芝のグラウンドで使うと、ポイントと芝の高さが合わず、怪我につながることやポイントが折れてしまう可能性があるため、注意が必要です。

■ AG(Artificial Ground)人工芝用

天然芝と人工芝の両方でプレーすることが多い人は、FG用とAG用の2足を購入するか・AG用のスパイクを購入するのがオススメです。AG用のスパイクのポイントは、FG用のスパイクよりもポイントが低いため、天然芝・人工芝の両方で使用可能です。ただ、ポイントが低い分、天然芝では若干滑り易くなっています。

種類プレー場所ポイント
HG土・固い芝ポイントは低く、接地面が広い。
FG天然芝ポイントは高く、接地面が狭い。
AF人工芝FG用よりもポイントが低く、接地面はHG用よりも狭い。

またスパイクを選ぶ際には、有名なブランドから選ぶのも1つの手段です。

  • ミズノ
  • プーマ
  • アシックス
  • ナイキ
  • アディダス

有名どころのブランドを選ぶことで、個別のスパイク名を検索すれば、使用感を知ることができるからです。

トレーニングシューズ

■ TF(Turf Ground)トレーニングシューズ

トレーニングシューズを購入する場合は、TF(TURF GROUND)を選びましょう。トレーニングシューズは、天然芝や人工芝、土のグラウンド等のあらゆる場面で使うことができます。

フットサルシューズ

  • IN(Indoor)室内
  • IC(Indoor Court)室内

フットサルシューズは、裏面が飴色のシューズを選ぶのが無難です。なぜなら、裏面に色がついていると、シューズの裏面とコートが擦れた際に色が付いてしまうためです。施設によっては、裏面に色がついているシューズは使用できない可能性があるため、裏面が飴色のフットサルシューズを選ぶのがオススメです。

まとめ

サッカーとフットサルのシューズの違いを解説しました。

見た目は似ていますが、シューズの裏面や使う場面は違います。適切なシューズを選べずに怪我してしまい、次の日足を引きずって歩くのは嫌ですよね。

楽しいフットサルを快適にプレーするためにも、サッカーにはサッカー用の、フットサルにはフットサル用のシューズを用意しておきましょう

この記事を書いたライター

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こっしー

フットボールに精通している。サッカーを始め、フットサルやソサイチも休日に楽しみ、審判をすることもある。

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