サッカーとフットサルの違いとは?特徴と違いを徹底解説

公開:2023.05.04

更新:2023.05.04

サッカーとフットサルの違いとは?特徴と違いを徹底解説

サッカーとフットサルの明確な違いはわかりますか?

サッカーは世界的にも広く知られており、競技人口も多く人気のスポーツです。しかし、フットサルはサッカーと比べてプレーしたことがなく、ルールを詳しく知らなかったりサッカーとの違いがわからない人も多いです。

そんな方に向けて、サッカーとフットサルの違いを本記事で徹底解説します!

「サッカー」と「フットサル」それぞれの特徴

まずは、サッカーとフットサルの特徴について解説をしていきます。

歴史や文化など、海外や日本ではどのようにサッカーやフットサルが行われているのでしょうか。

サッカーの特徴

サッカーが多くの人に知られるようになったのは、19世紀にイギリスで始まった「産業革命」が起因とされています。

その後、サッカーのルールを統一するきっかけとなったのは、FA(フットボール・アソシエーション)の設立です。ロンドンにフットボール・クラブの代表が集結し、FAの設立とルールの統一が行われ、現代のフットボールに繋がっています。

また、日本は「サッカー」と呼びますが、これはアメリカ、オーストラリアなどの一部の国のみです。イギリス、スペイン、ブラジルなどの強豪国では、サッカーではなく「フットボール」と呼ばれています。

海外でフットボールは日常生活に欠かせないものとなっており、老若男女問わずフットボールを楽しみ、週末には試合を見に行くことが当たり前となっています。しかし、日本では1993年のJリーグ誕生をきっかけにサッカーがエンターテイメントとして定着しつつあるものの、まだ海外と比べると日常生活まで溶け込めていないのが現状です。

フットサルの特徴

フットサルの始まりは、1988年にFIFA(国際サッカー連盟)がルールを統一し、1994年に「5人制サッカー」から名称を「フットサル」に変更したときからです。

また、フットサルの起源は、南米を中心に弾まないボールを使ってプレーしていた「サロンフットボール」とイギリスが発祥とされる「インドアサッカー」のどちらかとされています。

フットサルの語源は、フットボールを表す「Fut」とインドア(室内)を表す「Sal」が組み合わされた言葉です。海外では、ブラジルやスペインなどでプロリーグが発足され、フットサルが盛んに行われています。

日本では、1977年にフットサル連盟が設立され、2007年からプロリーグが誕生しました。2012年には横浜FC所属のFW三浦知良選手がフットサルW杯に出場したり、2020年には元日本代表MF松井大輔選手がサッカーからフットサル(Y.S.C.C.横浜)に転向するなど、大きな話題を呼びました。

「サッカー」と「フットサル」のルールの違い

続いては、サッカーとフットサルのルールの違いについて、以下の3つに分けて解説をしていきます。

  • コート・ボール
  • 人数
  • 競技ルール

それでは、サッカーとフットサルはどのような違いがあるのでしょうか?

コート・ボール

サッカーとフットサルのコート・ボールの違いは、以下の表の通りです。

サッカーフットサル
コートサイズ縦 90m~120m
横 45m~90m
縦 32m~42m
横 18m~22m
ボールサイズ5号球
周囲 68~70cm
直径 22cm
重量 350g~390g
4号球
周囲 62~64cm
直径 20.5cm
重量 400~440g

コートサイズは、サッカーがフットサルの7倍ぐらいの大きさとなっており、ボールサイズも大きいです。そして、サッカーボールに比べてフットサルボールのほうが重く、弾みにくい作りとなっています。

競技人数

サッカーとフットサルのプレー人数は、以下の表の通りです。

サッカーフットサル
プレー人数11人制5人制

サッカーでは、GKを含む11人制で、フットサルはGKを含む5人制となります。実際にプレーする際のメンバー集めは、サッカーよりもフットサルのほうが容易ですね。

競技ルール

主な競技ルールについては、以下の表の通りです。

サッカーフットサル
試合時間45分ハーフ20分ハーフ
交代人数5名9名
タッチラインを割った場合スローインキックイン
退場後の補充なしあり(2分後または得点された後)
オフサイドありなし

サッカーとフットサルは、サッカーのルール上ではNGでも、フットサルのルール上はOKなものがあります。初めてフットサルをプレーする方は、ルールを覚えるまで戸惑ってしまうかもしれません。

「サッカー」と「フットサル」国内のトップリーグの違い

国内のサッカーとフットサルのトップリーグの違いについて解説をしていきます。

サッカーのトップリーグは「Jリーグ」、フットサルのトップリーグは「Fリーグ」と命名されています。

サッカーのトップリーグ(Jリーグ)

https://www.jleague.jp/

国内サッカーのトップリーグは、1993年にJリーグが開幕して以降、2023年に30周年となる歴史のあるリーグです。

Jリーグ開幕時はオリジナル10と呼ばれる10チームが参加していましたが、

1999年にJ2リーグ、2014年にJ3リーグが誕生したことにより、今では

  • J1が20チーム
  • J2が22チーム
  • J3が15チーム(2021年シーズン開始時点)

と、着実にJリーグ全体で大きくなっています。

J1の平均年収は約3,500万円と言われており、平均入場者数はコロナ禍以前の2019年シーズンでは1試合平均20,751人となっています。また、選手の平均年齢は、25〜29歳となっており、26〜27歳のチームが1番多いです。

フットサルのトップリーグ(Fリーグ)

https://www.fleague.jp/

フットサルのトップリーグは、2007年に日本フットサル連盟が創設した日本フットサルリーグ(Fリーグ)です。

日本フットサルリーグには、ディビジョン1が12チーム、ディビジョン2が6チームが参加しており、総当たり戦で順位を競っています。

フットサルリーグの平均入場者数はコロナ禍以前は約700〜1,000名となっており、所属する選手の平均年齢は約26〜28歳のチームが多いです。

また、年収は約125万円と言われており、プロ選手のみで構成されているのは「名古屋オーシャンズ」と「バサジィ大分」のみです。そのため、ほとんどの選手がフットサルと仕事の掛け持ちをしているのが現状となっています。

「サッカー」と「フットサル」の楽しみ方

最後にサッカーとフットサルの楽しみ方についてご紹介します。

サッカーの楽しみ方

サッカーを楽しみたい方は、各施設で開催されている大会(11人制サッカー)に出場することで、気軽にプレーすることができます。しかしアマチュア向けの大会はかなり数が少ないのが現状です。

また、フットサルと違いフィールドが大きいので、ボールを思いっきり蹴れることや、スパイクを履いてプレーが可能です。初心者〜経験者までのカテゴリに合った大会に申込むことで、よりサッカーを楽しむことができますよ。

フットサルの楽しみ方

フットサルを楽しみたい方は、各施設で開催されている大会や個人フットサルに参加するのことでサッカーよりも気軽にプレーすることができます。

フットサルは、開催している施設や会場が多く、メンバーを集めなくても少人数で楽しむことが可能です。そのため、サッカー経験者の多くが休日を利用してフットサルを楽しんでいます。

【番外編】ソサイチ(7人制サッカー)

ソサイチとは、1950年代頃にブラジル・リオデジャネイロで発祥したGKを含めて7人制で行うサッカーのことです。

主なルールとしては、オフサイドがなく交代も自由、またタッチラインを割った際は、スローインを行います。ソサイチを一言でまとめると、サッカーとフットサルのルールのいいとこ取りをしたスポーツと言えるでしょう。

ソサイチもサッカーやフットサルと同様に各地で大会が行われており、気軽に参加することができる注目のスポーツです。

まとめ

サッカーとフットサルの違いについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

サッカーとフットサルは、似ているようでプレー人数、ルール、コートサイズなど、様々な部分で違いがあります。

また、サッカーとフットサルにはそれぞれ歴史があり、海外だけではなく日本も着実に歴史を築いており、日本のトップリーグも確実に成長しています。アマチュアであればサッカーだけではなくフットサルやソサイチの大会が各施設で開催されています。

そのため、気軽にプレーすることができるので、ボールを蹴りたい方は、サッカーだけではなくフットサルやソサイチも検討してみてくださいね。

この記事を書いたライター

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こっしー

フットボールに精通している。サッカーを始め、フットサルやソサイチも休日に楽しみ、審判をすることもある。

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